Adagiettoピアノ〈教室blog〉

埼玉県飯能市でピアノを教えています。音楽のある日常を綴っています。

バッハが苦手?2声を聴きわけられるようになるには・・・

 バッハの2声のインヴェンションに入ったとたん

「バッハは嫌い~苦手~」と言う子と「バッハが好き♪」と言う子・・・

一番大きな違いはそれぞれの声部が独立して聴けているかいないか

なのではないかと感じています。




 幼稚園や小学校で合奏をすることがあると思います。

でもあれは、せーの!で始めてとりあえず最後同時に終わった~という程度で

お互いの音は聴けていませんね。

残念ながらアンサンブルにはなっていません。

一番簡単に他の声部を聞きながらできるのは、コーラスでしょうか。

歌なら誰でも歌えますものね!?

 しかしピアノの個人レッスンでコーラスの練習をするのは無理があります。

その代わりになるものがないか・・・と考えた時に

これはやはりピアノを弾きながら

2声を聴き分けないと弾けるようにならない曲、ごまかしがきかない曲

そういう教材で勉強していくのが一番かなと。



 インヴェンションに入る前に勉強する簡単なバロックの曲集もありますが

私はそれに入る前にバルトークのミクロコスモスをお勧めします。




実際に弾いてみると分かると思うのですが

見た目よりずっと弾き難い曲が多いのです。

予見なしの初見で弾き始めて、"うっ"とつまってしまうことが結構ありました。

左右で調が違ったり(現代曲でないとなかなかありませんよね)

左右でリズムが違ったりするので(ポリリズムの感覚が必要)

それぞれを独立して考え、聴きながらでないと弾けないのです。

初心者向けの、調ごとに左手の主要三和音を覚えて進んでいくタイプの教材ですと

左手のポジションを覚えてしまうと左手を聴かなくても弾けてしまいます。

ミクロコスモスには全く違う感覚が必要なんです。

先日たまたまミクロコスモスを解説している本を見つけたので試しに読んでみました。

著者の方も私が感じているのと全く同じことを書かれていたので

やっぱりそうだったのね♪と嬉しくなりました。笑


我が家の娘がミクロコスモスを始めた時、

新しい曲に入る前にこっそり私が先に弾いてみて

躓くであろうポイントをチェックしていました。

その躓きを解決するのに私が娘に言ったのは

「左手だけ考える、左手の音だけ聴く」でした。

右手のメロディーは聴かなくても勝手に聞えてくるし

何回か練習すれば覚えてしまうものです。

実際は9:1ぐらいの割合で意識を左手に持っていくのですが

そうすると案外すっと弾けるようになります。

ミクロコスモスで育った娘はもちろんバッハが好きですよ。



 ミクロコスモスは全6巻まであり最後は難易度もかなり高くなりますが

最初の1,2巻を終えるとバッハの2声のインヴェンションに入る事ができます。

楽譜の見た目からはとてもそうは見えないのですが(笑)

それぐらい中身の濃い教材と言えると思います。

バルトークが、彼の息子が練習している様子をみて

躓いている部分を解決するために、その場で書きとめた曲を集めただけあります!




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