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Adagiettoピアノ〈教室blog〉

埼玉県飯能市でピアノを教えています。音楽のある日常を綴っています。

美の味わい方、音楽の聴き方・・・

日本人先生が某一般大学でした美学の講義・・・

学生達に画集(静物画、風景画など)から一枚絵を与えて

思いついた事をそれぞれ書かせると

最初は”りんご、湖、線”など描かれているその物を書くそうです。

更に書かせると”明るい、きれい”など形容詞を書くようになるそうですが、

そこから先が進まない、思い浮かばない・・・。

それでも書き続けるように要求すると、

”冷たい、淋しい、幸せ”など感情に関する言葉を書き始めるそうです。


美しい物を味わうとはどういう事なのか・・・?

一枚の絵を見て直感的に分かる事、感じられる事もあれば

自問自答して搾り出して、ようやくはっきり感じられる事もある。

美を味わうのはそう簡単なことではないのです。



ドミソ~♪の長三和音とド♭ミソ~♪の短三和音を聴き比べれば

幼児でも『あかるい』『くらい』の違いにだいたい気付きます。

この違いは本能的に感じられるのだと思います。

絵を見て”明るい、きれい”と書いている段階と同じかな。

問題はその次の段階・・・。

絵画の場合は目に見える形でそこに存在していますが

音楽の場合は時間の経過とともに流れていってしまいます。

その流れの中から音楽全体を、メロディーを、和声の響きを、

音そのものも注意深く聴かないと

自問自答できるようになりません・・・。

”聴く”ためのトレーニングが必要な理由がここにもありました。


しかし、レッスンでしてあげられる話しはここまでです。

”よく聴く”という事は、手首をあげる、歌うなどの動作とは違い

直接見本を見せる事も、体に触れて教える事もできません。

結局は、その人の集中力や好奇心に関わってくるのだと思います。

”知りたい!もっと知りたい!”

その気持ちがないと、どんなに”よく聴こう”と頭で考えても

”よく聴かなきゃダメ”という知識があっても

やっぱり聴き足りない状態になってしまうんじゃないかな?


70歳80歳過ぎた世界的に活躍する演奏家たちがインタビューで

”日々新しい発見があり、まだまだ勉強が足りない”と言うのも

彼らが知的好奇心のかたまりだからなんだろうなぁ・・・。



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10月の台風で流されたままになっていた橋もやっと復旧@飯能河原


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